くどこのかわりたい

知識·経験ゼロから世界一のバリスタになるまでの記録

主観の住人~Inside that space no one could interfere~ by Kudoo

どうも、夜コーヒーを飲むと熟睡できないという自分カフェインで実際に眠れなくなる、くどおです。
今日も元気にクイズから始めましょう。日本人が初上陸したオーストラリアの場所はどこでしょうか?


メルボルン!らしいとです。

 

 

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OMOIKOMI IN MY HEAD

 

OMOIKOMI IN MY HEAD

 

それでは、本題に。本日は思い込みって怖い!って思い込んでみます。
くどこさんがメルボルンバリスタ修行に行くと決めてから、オーストラリアやコーヒーのニュースを目にする機会が増えたように思います。


…典型的な確証バイアスですね。
自分の価値観や信念に合致する情報だけを無意識に集めて、より思い込みを強くするという、認知バイアスの一種です。先の例でいうと、自分から関心をもってネットニュース記事をクリックしたり、これまで目に留めなかった街中の広告や新聞記事が目に入ったり。


要は、これまでもオーストラリアやコーヒーに関する情報は身近に存在していて、変わったのは情報に対する自分の感度だけだったということです。人間の主観というのは、怖くもあり、自分を高めることもあり。大変興味深い存在です。

 

人間というのは先代の人々が考えていたよりもずっと非合理な考え方や判断をする、というのは近年の研究で広く知られるようになった事柄の一つです。「合理的な判断を追求する存在」から「いや、でも結構間違ったことをするし、思い込みも激しい存在」へ。という人間の捉え方の変遷も大変興味深いです。


オーストラリアと認知バイアス。一見何の脈絡もなさそうな両者ですが、僕にはひとつ覚えていることがあります。学生時代に受講した金融系の授業。そこでアンカリングという概念を初めて知りました。

 

 

アンカリングとは何か?

 

突然ですが、皆さんはオーストラリアの人口はご存知でしょうか?

あばばばばっ…ってなる、ずばりの数値をご存知ない方向けに。
それでは、質問の仕方を変えましょう。
「オーストラリアの人口は8,000万人よりも多いでしょうか、それとも少ないでしょうか?」

「(その質問に答えてもらった後に)では、オーストラリアの人口は何人でしょうか?」

 

さて、画面の向こうで元気いっぱいにご自身の考えを叫んでもらったことかと思いますが、正解発表です。

 

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The population of Australia is estimated to be…

 


ざっと、2,500万人です。

 

ちょうどっ!!!ではなく、大体です(わかる方にはわかる…)。あれれー、2回目の質問を受けた場合、1億人とかとんちんかんなことを言う人がいたよー。そうです。8,000万人という情報に引きずられた回答が多くなることは、想像に難くないですよね。


アンカリングとは、分からない問題を前にした場合、先行して与えられた情報が判断を歪める現象のことです。アンカーは船の錨(いかり)のことですね。錨のように、何らかの数値情報が刻み込まれ、船=自分自身が自由に動けない状態になるイメージです。

 

アンカリングは日常的に使われていて、例えば
・小売店での価格表示(値引き前の価格をこれ見よがしにでっかでかと書く)
・二段階のお願い(無理目のお願いをして断られた後に、本命のお願いをする)
等は典型例ですよね。

 

 

出来る限り、客観的でありたし

 

話を戻しますと、授業ではアンカリングの実例として、オーストラリアの人口が題材に挙げられたということです。認知バイアス、面白い分野ですよね。その存在自体はここ十数年で随分と知られるようになったと感じています。特にマーケティングのご担当者は業務でも日常的に活用しているのではないでしょうか。そんな仕事がしてみたいものです。


でも知っていることと出来ることは似て非なるもの。知識としてはあっても、自分自身が日常的にそのバイアスに囚われてしまっているなんて、よくある話です。客観性を高めるためにも、色んな立場や考えの方と接して、お互いに尊重しあうのが理想です。

 

そして、オーストラリアはこれから人口が増加する地域として知られています。人口が全てではありませんが、一度、活気のある地域で暮らしてみたいですよね。価値観が変わりそう。


最近、くどこさんはトラムや電車の乗り間違いが続いておりました。僕も方向音痴かつ感覚人間で、似たような経験があります。なんとなく「間違ってそう」と薄々感じていても、「あと数分もすれば目的地に到着するのだろう」と自分に都合よく状況を解釈し、目的地からどんどん遠ざかるという愚の骨頂。

 

窓から見える景色は辺り一面の田園風景、目的地は街中のはずだけど、ここだけスポット的に田植えされているんだよね、都市計画の一部だよね、みたいな。んなこたーない。

 

ここ日本に目を向ければ、自然災害、とりわけ水害が続いております。避難警報が出ても、自分だけは大丈夫!今回も助かる!という感覚になりがちですよね?これらも正常性バイアスといわれる、何ら事実に基づかない要は「思い込み」です。ここぞというときの大事な判断を歪めてしまう恐ろしいものです。

 

 

予定外を楽しむ余裕

 

一方で、思い込みって、人間が安定して生きていくためには必要な面もあります。情報過多の現代社会、全ての情報に過度に反応していたら、疲れてしまいます。


時には、窓に広がる予想外の景色を楽しむ余裕のある人間になりたいものです。

 

 

___translation___
Hey, guys. Kudoo
Today I ’ll think about bias.Making a groundless assumption sometimes ends up with a terrible result.


One of the bias is called a cognitive bias.I will pick up Australian population quiz as an example and explain the negative effect of Anchoring that is a kind of cognitive bias.Throw away your assumptions that are not based on FACT.


On the other hand, whatever happens is going to happen. So don't overthink it.“Anything that can go wrong will go wrong.”(you know,that's just a Murphy's Law.It already has been out-of-date…!?) 


Anyway ,it’s important to relax and enjoy the scenery spreading in front of you, right ? Better ideas are made when we're relaxed. We can afford to enjoy life !

 

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