くどこのかわりたい

知識·経験ゼロから世界一のバリスタになるまでの記録

コーヒーセミナーその⑧(1)〜焙煎体験

先日、念願の「焙煎(ロースト)」を体験してきました。

※これまたコーヒーショップTさんの、コーヒーセミナーです。


なかなか他では体験できないので、とてもいい経験になりました。


また、今回の講師さんは、全国にあるコーヒーショップTの店員さんの中でたった一人しかいないという焙煎士の方でした。

どんな質問でも10倍になって返ってくるようなとても知識豊富な方で、とても勉強になりました。


今回のセミナー内容はというと、こんな感じです。

①座学(豆の精製方法について)

②生豆の選別体験

③焙煎(ロースト)体験

④焙煎した豆でカッピング

⑤パンケーキとラテ


ボリューミーな内容なので、今日は①と②について書いていこうと思います。

では、紹介していきますね。




①座学(豆の精製方法について)

コーヒー豆の精製方法(収穫から脱穀まで)について、簡単にですが教えていただきました。


興味のない方は飛ばしてくださいね。(笑)


精製方法には何通りものタイプがあり、豆によっても異なるらしいのですが、今回は主な3つのタイプを教えていただきました。

·ナチュラ
·ウォッシュド
·パルプドナチュラ

残念ながら3つめのパルプドナチュラルについては、ややこしいという理由で全く触れられませんでしたので、上の2つについて紹介します。


まず、「ナチュラル」と呼ばれる精製方法ですが、これはとてもシンプルです。

収穫したコーヒーチェリーをそのまま乾燥させて、脱穀します。

天日干しのため、雨の降らない地域でしか行えないそうです。

味の特徴は、"甘み"です。天日干しの過程で、コーヒーチェリーの実の糖分が豆まで浸透することにより、甘みが生まれるそうです。


次に、「ウォッシュド」と呼ばれる精製方法ですが、文字通り水洗いをして生豆を精製する方法です。

まず、収穫したコーヒーチェリーを水の中に入れ、浮いてきた豆を除去します。その後、沈んだ豆だけをパルパーという機械に入れ、皮を剥きます。それをまた水につけ発酵させます。発酵させることで、種の表面のヌルヌルや実の部分が落ちてくるそうです。最後に水洗いで、残ったヌルヌルや実を洗い落とします。

この時点ではまだパーチメントと呼ばれる殻(ピーナッツでいう薄皮みたいなもの)が生豆に付いているのですが、そのまま乾燥させ、その後脱穀します。


※3つめのパルプドナチュラルについては、自分で調べてみました。

パルプドナチュラルは、ナチュラルとウォッシュドのいいとこ取りです。

パルパーにかけるとこまではウォッシュドと同じですが、種の表面のヌルヌルだけは残したまま、乾燥させるそうです。そうすると、ナチュラルには劣りますが甘みが生まれるそうです。



②生豆の選別体験

f:id:kudoco:20190910215609j:plain

写真のように、手作業で行いました。

海外からやってくる生豆には、石などの異物が混じっていたり、使えない豆が混じっていたりします。

f:id:kudoco:20190910215637j:plain

写真は、NG豆一覧です。

石や、中が空洞になってしまっている豆、小さすぎる·大きすぎる豆など、重さで明らかにNGと分かるものは機械で取り除けるのですが、それ以外の、変色したものやカビが生えたもの、ヒビが入ったものなどは、機械では判別できないため目視で一粒一粒チェックするそうです。

体験して感じましたが、途中から脳が麻痺してきて、どれもNGに見えてきたりどれもOKに見えてきたり、わけが分からなくなりました。

また、表裏両方見なければならないので、かなりの辛抱強さが必要となります。

美味しいコーヒーの裏には、こんな努力があったんですね。



多くの人が関わり手間ひまかけてコーヒーができる、ということを学んだところで、①,②は以上です。

次回は③,④,⑤について紹介します!



【17 days to go】